日本で他に流通している種にはアラビカ種の他にロブスタ種がありますが、風味、品質においてはアラビカ種が秀でていて、芳香、味わいともにロブスタ種よりアラビカ種の方がおすすめです。
アラビカ種は、比較的標高が高いところでしか栽培できなく、病害虫に弱いという弱点があります。しかし、コーヒー豆として持っているべき香り、酸味、苦味などはロブスタ種より優れています。逆にロブスタ種は、比較的低地でも栽培でき、病害虫にも強いため、アラビカ種より安値で入手することができるのです。また、カフェインの含有量もロブスタ種に比べ、アラビカ種は約半分程度です。
ではなぜ「アラビカ種100%」にこだわる意味があるのでしょうか。それは、とても残念なことに多くのアイスコーヒーブレンドでは、深炒をするために豆自体の量が減ってしまい、それを補填するために、安値なロブスタ種を混ぜてしまうことが多いのです。それによって、せっかくのアラビカ種の良さが失われ、カフェインを多く含み、芳香が少なく、苦味が増えてしまうことになります。
しかし、これは種の名前ですから、当然豆を買うときに「アラビカ」という豆があるわけではありません。実は普段耳にする、モカ、キリマンジャロなどが、このアラビカ種に含まれます。このページを読まれた、おいしいアイスコーヒーをお探しの皆さんは、是非「アラビカ種100%」を指定してコーヒー豆を購入されては如何でしょうか。
水出しコーヒー(ダッチコーヒー)は例外?
水出しコーヒー、別名ダッチコーヒーは、苦味が強いインドネシア原産のロブスタ種のコーヒーを、よりマイルドに抽出するためにできたコーヒーの淹れ方です。したがって水出しコーヒーでアイスコーヒーを作る場合には、敢えてロブスタ種を使ってみるのも良いでしょう。
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