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アイスコーヒーに適した豆

おいしいアイスコーヒーにはアラビカ豆

「アイスコーヒー情報館」としてオススメするコーヒー豆の種類はなんといってもアラビカ種100%です。アラビカ種という名前はCMなどでも耳にすることがあると思いますが、これはコーヒーの「種」を指します。
日本で他に流通している種にはアラビカ種の他にロブスタ種がありますが、風味、品質においてはアラビカ種が秀でていて、芳香、味わいともにロブスタ種よりアラビカ種の方がおすすめです。
アラビカ種 高品質で豊かな香味が特徴。世界のコーヒー生産国で最も多く栽培されていて広く飲用されている。ブラジル、コロンビア他中南米諸国、エチオピア、タンザニア、イエメン、ケニア、パプアニューギニア、ハワイ、フィリピン、インド、インドネシアなど世界のコーヒー栽培地のほとんどで栽培されている種。
栽培には標高500〜1000mの傾斜地、気温15〜25度が適している。高温による影響よりも低温による被害が大きく、5℃以下の気温が長期間続くと弱り始める。雨に対しては比較的強いとされるが、乾燥、霜害には弱い。アラビカ種には約70もの品種がある。
ロブスタ種 1898年、ベルギー人がアフリカに自生しているこの種を発見したのが始まり。苦味がとても強い上に酸味がなく、香りもあまり良いとはいえない。  その後とても強い耐病性があることが認められ、1900年以降は積極的に栽培されるようになった。特に平地における病気にたいして強く、1902年にはインドネシア産の約70%を占めるにまでになる。  アフリカ諸国(ウガンダ、マダガスカル、ガーナなど)や、フィリピン、インド、インドネシアなどで栽培されている。  標高600メートル以下の傾斜地に向き、環境適応性が高く、かつ多収量であるため、品質が劣るにも関わらず、アラビカ豆の補充、増量用コーヒー、インスタント・コーヒーなどに使われる。一般的に価格も安い。

アラビカ種は、比較的標高が高いところでしか栽培できなく、病害虫に弱いという弱点があります。しかし、コーヒー豆として持っているべき香り、酸味、苦味などはロブスタ種より優れています。逆にロブスタ種は、比較的低地でも栽培でき、病害虫にも強いため、アラビカ種より安値で入手することができるのです。また、カフェインの含有量もロブスタ種に比べ、アラビカ種は約半分程度です。

アイスコーヒーでは特に気をつけたい?ロブスタ種の混合

ではなぜ「アラビカ種100%」にこだわる意味があるのでしょうか。それは、とても残念なことに多くのアイスコーヒーブレンドでは、深炒をするために豆自体の量が減ってしまい、それを補填するために、安値なロブスタ種を混ぜてしまうことが多いのです。それによって、せっかくのアラビカ種の良さが失われ、カフェインを多く含み、芳香が少なく、苦味が増えてしまうことになります。
しかし、これは種の名前ですから、当然豆を買うときに「アラビカ」という豆があるわけではありません。実は普段耳にする、モカ、キリマンジャロなどが、このアラビカ種に含まれます。このページを読まれた、おいしいアイスコーヒーをお探しの皆さんは、是非「アラビカ種100%」を指定してコーヒー豆を購入されては如何でしょうか。

水出しコーヒー(ダッチコーヒー)は例外?

水出しコーヒー、別名ダッチコーヒーは、苦味が強いインドネシア原産のロブスタ種のコーヒーを、よりマイルドに抽出するためにできたコーヒーの淹れ方です。したがって水出しコーヒーでアイスコーヒーを作る場合には、敢えてロブスタ種を使ってみるのも良いでしょう。

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