おいしいアイスコーヒーのための水について
アイスコーヒーを美味しく飲むためには水へのこだわりもとても大切です。
美味しいアイスコーヒーを作るには、水もこだわりが必要です。まずは市販されているミネラルウォーターを使うのが簡単でしょう。ミネラルウォーターには、含まれるミネラル、カルシウムなどの濃度によって、それらがあまり含まれない軟水と、多く含まれる硬水に分けられますが、一般的には硬水はそれら含有ミネラル自体の味が含まれることからも、アイスコーヒーには軟水が適しています。ボトルの記載を読んで判断しても良いですし、一般的に日本で取れる湧水は軟水なので、日本製のミネラルウォーターならほぼ間違いないでしょう。
軟水のミネラルウォーターが手元に無い場合は、水道水を使う手もあります。日本の水道水は軟水です。しかし気になるのは「カルキ」。カルキの語源はオランダ語の「kalk」が語源で、「石灰」という意味で、水道水でカルキといわれるものはクロールカルキ(「Chlorkalk」)で塩化石灰(さらし粉)のことです。消石灰に塩素ガスを吸収させたもので、水に溶かすと次亜塩素酸イオンの作用により漂白・殺菌作用があります。「カルキ臭い」というのはこの「次亜塩素酸イオン」がもとになっているわけです。実際の水道の殺菌で用いるのはさらし粉のような固体ではなく「次亜塩素酸ソーダ」が使われます。取り除くためには煮沸が効果的。3〜5分程度煮沸すればカルキ臭は取り除くことができます。
水道水の煮沸を行うとき、トリハロメタンという発がん性物質を気にされる方もいるかも知れません。トリハロメタンは水道水に含まれる可能性のある物質で、煮沸をすることで濃度が高くなると言われます。気になる方は長時間の煮沸を行うか、やはりミネラルウォーターを使われることをオススメします。
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